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Unity使ってみた 其の5
早いもので1年も1/12を消化しますね。

さて、情報系学科ですが、Unityで開発をしています…という企画も
今回で一区切りになります。

元々、学生の卒業制作と張り合って互いに切磋琢磨し、
みんなでより良いものを作ろうという思いで始めたことですが、
どうにも最近、私があらぬ方向に進んでいるのでは?
という指摘をいただきましたので、いい機会ですので
実際のところどうなのか、お伝えしようと思います。

3回目4回目と何やら怪しい方向に進んでいるように思われたかもしれませんが、
これは世を忍ぶ仮の姿で、実は極秘裏に別機能の開発が着々と進んでおりました。

今回の開発の最終目的は、ズバリ、
「これからのコミュニケーション・インターフェイスの提案」です。

これまでの開発で、
・インターフェイスとなるキャラクタと会話ができる。
・インターフェイスとなるキャラクタと触れ合える。
という部分を(形だけですが)実現しました。

そして今回、極秘裏に開発していた機能を統合して、更に以下のことを実現しました。
・視線入力装置を導入し、会話以外でコミュニケーションをとる。
・顔認識技術を使い、本人認証をすることで、より特化したコミュニケーションをする。

その機能を説明します。

まずは視線入力装置の導入について。
視線入力を用いることで、アイコンタクトのようなコミュニケーションを実現します。

今回の実装では、キャラクタの顔を見つめたり、視線をはずしたりすることで
キャラクタの動作や会話の内容に変化を付けました。
キーボードやマウス、音声入力による操作とはまた違った感覚が新鮮でした。

この機能を実現するために「Tobii EyeX Controller」というデバイスを
スウェーデンから取り寄せています。
学校で購入した分の付属品の特殊なUSBケーブルが不良で、英文メールをやり取りして
交換してもらったことはいい経験と思い出になっています。

下図は、顔を見続けると、リアクションを返してくれるところです。
テスト時、学生から自分がどこを見ているのかわからないという意見が出たので、
特定箇所に視線が当たった時に色を付けるようにしました。

図は上からデフォルト、視線認識中、リアクション中の様子です。
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次に顔認識による本人認証機能について。
デジカメなどの顔をフォーカスする顔検知とは違い、特定の人物かどうかを判断します。

顔検知はあくまで顔と思われる箇所がここだよ、と知らせる機能です。
顔認識はあらかじめ登録されている人物の顔画像とカメラに映った映像を比較し
一致する部分があるかどうかを特徴点を使った解析を行うことで、
何パーセント以上の一致度なら同一人物と判断するという方法です。

今回この技術を使って、会話の内容に変化を付けることにしました。
例えば、本人認識が偽ならただの知り合い、真なら恋人というようなことが可能です。

今回はWebカメラとOpenCVという画像ライブラリを使って機能を実現しています。
画像比較は高速で、1枚当たりコンマゼロ何秒という1/100秒単位で処理しています。
専用機を使わずとも、十分実用に耐えられる性能を持っていると思われます。

下図は、本人認証後「ただいま」というと、
キャラクタが認証者の名前を呼んで「おかえり」と言ってくれます。
ここは悪ノリして、ハートのパーティクルまで飛ばしています。
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比較するのもなんですが、
第3版という異例のヒットを飛ばしているデアゴスティーニのRobiも
「おかえり」と言ってくれますが、名前までは呼んでくれないので、
ここは頑張ったかいがあったというものです。

あとはおまけ要素として、
趣味などを聞いていくと、ちょっと戸惑ったりもしますが
(うちではない専門学校の)歌とダンスを披露してくれたりもします。

情報系の学科で履修する範囲ではない技術も使っていますが、
それなりに勉強して、あとは作りたいという気持ちがあれば
情報系の学生でも十分に作れる内容の作品になったと思います。

せっかくなので、
今後はオープンキャンパスかどこかで使ってもらえるとありがたいですね。
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by trident-it | 2015-01-31 23:37 | 徒然なる日常