空の産業革命
「空の産業革命」
2014年末あたりから話題になっているこのキーワード。

小型無人航空機「ドローン」の可能性をこう表現しています。
ここ数日でTVの何番組も特集を組んでいたので、取り上げてみました。

通販大手のアマゾンやドミノ・ピザが個人宅への配送に、
名古屋のIT企業が船の往来も少ない離島への荷物の運搬に
ドローンをGPSなどを利用して自動操縦する実験を成功させています。

他にも災害現場の空撮や
足場を組むのも難しい巨大な橋の外壁検査に利用されるなど
その可能性・有用性をアピールしています。

目下の課題はドローンの安全運用をするための指針がないこと。

ドローンは我々個人にも手の届く範囲で入手したり操作したりできる
現実的なデバイスなので、急ぎルール作りが必要とされています。

しかし、
安全性は一番大切ですが、むやみやたらに規制をかけ過ぎてしまうと
せっかく可能性のあるドローンが発展しないことにもなりかねません。

この辺が難しいと思いますが、頑張ってほしいと思います。


ドローンといえば、数年前になりますが、
ドローンを脳波でコントロールして離陸させるという卒業制作作品がありました。
昨年末あたりにテレビで米軍が本気の取り組みをしているとニュースを見ました。
最近ではPuzzleboxという会社がOrbitという、脳波で飛ばすドローンを
29,800円で発売中というニュースを目にしました。

そのOrbitは動くネコ耳「necomimi」(私も所有しています)で話題になった
NeuroSky社のMindWaveという脳波コントローラを使ってドローンを操作します。

MindWaveを使ったところは卒業制作作品と全く同じです。
当時の苦労を知っているので、製品化するくらいの安定性があるのは
とてもすごいことだと思います。

卒業制作作品つながりで行くと、
これも年末に話題になった、IBMの人工知能Watsonを「IBM Watson Analytics」
としてデータ分析クラウドサービスとして提供するというニュースがあります。

このPRの一環でWatsonに料理のレシピを考えさせて、
実際に料理を作ったら、とてもおいしかったという話。

元料理人の卒業生の作品は人工知能ではなかったが、
新幹線N700系の造形にも利用された「遺伝的アルゴリズム」を使って
料理のレシピを考えさせ、自分で作って食べたら美味かった、というもの。

他にも、コンサートのチケットをペーパーレスにしてQRコードを携帯電話に表示させ、
それを読み取り機にかけてチケット代わりにするというものもあった。
座席案内までできるようにしていたので、これも時代の先取りだった。

今年は流行のOculus riftでナビゲーション・キャラクタ付きの
マップナビシステムを作ったチームがあったり、
マウスを使わずに視線認識や音声認識だけでパソコンの操作や
SNSへの投稿をするチームがあったり。

割と万能なスマートフォンにもついていないセンサーを組み上げて本体と
USB接続でつないで障害物検知・通知をさせたチームもありました。

初音ミクのコンサートの投影システムから着想したチームは
投影したお気に入りのキャラクタと会話をするシステムを作りました。

このチームの作品の今後のアイデアとして、
「例の抱き枕」にセンサーを仕込んで会話を楽しむというのもありましたが、
こちらは3月開催のAnimeJapan2015の会場で、抱きしめるとしゃべりかけてくれる
「音声入りハグクッション」なるものの登場で益々現実味を帯びてきました。

学生の溢れるアイデアと作り上げる情熱。
トライデントコンピュータ校情報系学科の優れた学生気質というか遺伝子というか
よいものは永く受け継いでいってほしいものです。

「空の産業革命」の話から脱線してしまったようなので、
今回はこの辺で…。
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# by trident-it | 2015-03-06 00:05 | 徒然なる日常
リアル艦隊これくしょん
戦後70年の節目に戦艦、大和型二番艦「武蔵」、
レイテ島近くのシブヤン海で発見か!?

…の報に、にわかに諸提督方々も湧き上がっている模様。
艦これ本家のツイッターでも話が振られています。

艦隊これくしょん(艦これ)は
まさに時代の寵児、時の申し子の様相を呈しております。
All roads lead to KanColleな感じです。

今回の発見について、広島県呉市の大和ミュージアム館長も
「ほぼ間違いなく武蔵だ」と指摘しているようです。
なかなか胸熱な話ですね。

そんな話はゲーム科のブログでやれ、との声も聞こえてきそうですが、
今回は情報系に関係なくもない事情があったので、取り上げてみました。

今回、海底に沈む戦艦「武蔵」を発見したのはポール・アレンさんという方で
あのMicrosoftの共同創業者ということだそうです。

アレン氏は多趣味、多才なことでも知られており、
その情熱や興味が本業のエンジニアとしての能力を
より良いものにしたのかもしれませんね。

アレン氏は「武蔵」について
「まさにエンジニアリングの驚異であり、建造に至った技術と努力に対し、
 1エンジニアとして深い感謝の意を捧げている」
と述べているようです。

では、小生も一提督として、これから大型建造回しに行きますか!
(まだ大和、武蔵を艦隊にお迎えできておりません…グッスン)

なお、
この記事のBGMはもちろん「武蔵の帰投」で書きました。
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# by trident-it | 2015-03-05 19:58 | 徒然なる日常
Unity使ってみた 番外編
去る2月13日(金)にコンピュータ校の卒業制作展がありまして、
例のミクさんをそこに飛び入り出展したのでその報告です。

最終的な展示形態として
グレアパネルの23インチ液晶モニタを縦置きにしたら、
ミクさんが隙間なく画面いっぱいに表示されて、なんかすごいことになっていました。

ずっと13インチのノートPC(しかもノングレアパネル液晶)で作ってきたので
ミクさんの大きさとキレイさに学生も私も圧倒されてしまいました。

写真を撮ることを忘れてしまったので、実際の様子をお見せできなくて残念です。
でもあれは実物を見ないと…。
横長と縦長の画面配置でこうも印象が大きく変わるとは思ってもいませんでした。
大きいことは正義だということを実感しました。

当日は情報系以外にも、CGやゲームの学生さん、見学に来た高校生、
有休を取って駆けつけてくれた卒業生、いろんな方に触っていただきました。
いささか(?)公開羞恥プレイな感じはありましたが、楽しんでいただけたようです。
よかった、よかった。

さて、
今回の制作にあたって、途中、励みにした本があったので紹介したいと思います。

西UKOさんの「となりのロボット」という本です。
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「わたしはロボットです」
「今はだいたい人と同じことができます」

…というくだりから物語が始まります。
詳しくはタイトル名で検索をかけると、いろいろ出てくるのでそちらにお任せします。

このブログも元々はデアゴスティーニの「週刊ロボゼロ」をネタに始まっているので、
ロボットや近未来的な何かとは縁があるのです。

2015年度に私が担任を受け持つクラスでは、この「となりのロボット」が
推薦課題図書の一つになるので、覚悟しておいてください。
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# by trident-it | 2015-02-25 16:44 | 徒然なる日常
Unity使ってみた 其の5
早いもので1年も1/12を消化しますね。

さて、情報系学科ですが、Unityで開発をしています…という企画も
今回で一区切りになります。

元々、学生の卒業制作と張り合って互いに切磋琢磨し、
みんなでより良いものを作ろうという思いで始めたことですが、
どうにも最近、私があらぬ方向に進んでいるのでは?
という指摘をいただきましたので、いい機会ですので
実際のところどうなのか、お伝えしようと思います。

3回目4回目と何やら怪しい方向に進んでいるように思われたかもしれませんが、
これは世を忍ぶ仮の姿で、実は極秘裏に別機能の開発が着々と進んでおりました。

今回の開発の最終目的は、ズバリ、
「これからのコミュニケーション・インターフェイスの提案」です。

これまでの開発で、
・インターフェイスとなるキャラクタと会話ができる。
・インターフェイスとなるキャラクタと触れ合える。
という部分を(形だけですが)実現しました。

そして今回、極秘裏に開発していた機能を統合して、更に以下のことを実現しました。
・視線入力装置を導入し、会話以外でコミュニケーションをとる。
・顔認識技術を使い、本人認証をすることで、より特化したコミュニケーションをする。

その機能を説明します。

まずは視線入力装置の導入について。
視線入力を用いることで、アイコンタクトのようなコミュニケーションを実現します。

今回の実装では、キャラクタの顔を見つめたり、視線をはずしたりすることで
キャラクタの動作や会話の内容に変化を付けました。
キーボードやマウス、音声入力による操作とはまた違った感覚が新鮮でした。

この機能を実現するために「Tobii EyeX Controller」というデバイスを
スウェーデンから取り寄せています。
学校で購入した分の付属品の特殊なUSBケーブルが不良で、英文メールをやり取りして
交換してもらったことはいい経験と思い出になっています。

下図は、顔を見続けると、リアクションを返してくれるところです。
テスト時、学生から自分がどこを見ているのかわからないという意見が出たので、
特定箇所に視線が当たった時に色を付けるようにしました。

図は上からデフォルト、視線認識中、リアクション中の様子です。
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次に顔認識による本人認証機能について。
デジカメなどの顔をフォーカスする顔検知とは違い、特定の人物かどうかを判断します。

顔検知はあくまで顔と思われる箇所がここだよ、と知らせる機能です。
顔認識はあらかじめ登録されている人物の顔画像とカメラに映った映像を比較し
一致する部分があるかどうかを特徴点を使った解析を行うことで、
何パーセント以上の一致度なら同一人物と判断するという方法です。

今回この技術を使って、会話の内容に変化を付けることにしました。
例えば、本人認識が偽ならただの知り合い、真なら恋人というようなことが可能です。

今回はWebカメラとOpenCVという画像ライブラリを使って機能を実現しています。
画像比較は高速で、1枚当たりコンマゼロ何秒という1/100秒単位で処理しています。
専用機を使わずとも、十分実用に耐えられる性能を持っていると思われます。

下図は、本人認証後「ただいま」というと、
キャラクタが認証者の名前を呼んで「おかえり」と言ってくれます。
ここは悪ノリして、ハートのパーティクルまで飛ばしています。
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比較するのもなんですが、
第3版という異例のヒットを飛ばしているデアゴスティーニのRobiも
「おかえり」と言ってくれますが、名前までは呼んでくれないので、
ここは頑張ったかいがあったというものです。

あとはおまけ要素として、
趣味などを聞いていくと、ちょっと戸惑ったりもしますが
(うちではない専門学校の)歌とダンスを披露してくれたりもします。

情報系の学科で履修する範囲ではない技術も使っていますが、
それなりに勉強して、あとは作りたいという気持ちがあれば
情報系の学生でも十分に作れる内容の作品になったと思います。

せっかくなので、
今後はオープンキャンパスかどこかで使ってもらえるとありがたいですね。
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# by trident-it | 2015-01-31 23:37 | 徒然なる日常
Unity使ってみた 其の4
今年は静かな年の暮れを迎えております。

振り返れば、今年もいろいろあったような無かったような
…って、どっちやねん。

きっといろいろあり過ぎて、
目の前のことに手一杯で、
1~2か月程度のしばらく前のことでも
そんな昔のことは忘れたさ…みたいな感じなんでしょうか。

単に頭の中のメモリの容量が足りずに、
最近のプログラミング言語の実行環境や
オペレーティング・システムよろしく
ガーベッジ・コレクタ(※1)が頻繁に動いて、
忘れたいことも、忘れてはいけないことも区別なく平等に
きれいさっぱり消滅しているのかもしれません。

ある意味しあわせなメンタルヘルスケアですね。

それにしても、年々月日の経つのが早くなっていくことが
どうにも止められず、なんとももどかしい思いに心悩ませております。

それ故でしょうか、
ここしばらくUnityでの開発は一難去ってまた一難の連続も
前向きなチャレンジが続いております。

…ということで、前回の「Unity使ってみた 其の3」で
開いてしまったらしい扉の向こう側の世界がコチラ。
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きれいな顔してるだろ。
ウソみたいだろ。
触れるんだぜ。
俺の嫁…

Leap Motionという手や指の動きを1/100ミリ単位で認識する
高精度モーションコントローラを実装した結果。

コチラの世界と画面の向こう側の世界がつながった瞬間。


※1
プログラミング言語やOSのガーベッジ・コレクションは
不要になったデータのメモリ領域の解放と、
データ間の隙間のメモリ領域を連続した利用可能なメモリ領域として
確保するための仕組みのこと。

本文の記述のように忘れてはいけない(消してはいけない)データを
消去することはありえないので、あしからず。
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# by trident-it | 2014-12-31 23:41 | 徒然なる日常