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週刊ロボゼロ59
私が訪れるときには必ず
その時間その店その場所で、いつもアイスコーヒーを飲んでいるあの人。
コーヒーを一口飲んだ後、ガムシロップを6個、几帳面に注ぐあの人。
期間にして半年くらいの、もう見慣れてしまったいつもの光景だ。

しかし、ここしばらく、あの人を見ていない。
挨拶すらもしたことがない人だが、
いつもと違う風景は、なんとなく私を不安にさせる。
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さて、ロボットといえば、より良い技術を追求した結果の産物ですよね!
そして、より良い技術は我々の生活を豊かにしてくれますよね!

いつものことですが、夕食時(!)にリアルタイムで観ていた某局の「ガイアの夜明け」で
「危機を救う新技術」と題して、とある温泉街の枯れてしまった温泉を復活させようという
プロジェクトのドキュメンタリーをやっていました。
最終的には見事枯れた温泉に再びお湯が湧き、めでたしめでたしと相成ったわけです。

取り組んだ技術者の人もうれしそうでしたが、
何より生活のかかった温泉街に働く人達の笑顔が印象的でした。

しかしこのストーリーには、もう一つの「ガイアの夜明け」と言えるような話があって、
それも大きな引き金になったのではないかと思っています。

この温泉街は金沢にある湯涌温泉で、ちょうど一年前にこの温泉街をモデルにした
アニメ「花咲くいろは」で湯乃鷺温泉街として登場します。

一躍、聖地巡礼の名所として名が売れ、劇中で架空のお祭りだった「ぼんぼり祭り」も
地元の観光協会主催の祭りとして開催したほどです(協会のHPにも掲載されています)。

そして、これを機にさらなる温泉街復興を模索した結果が
今回のガイアの夜明けに繋がったのではないでしょうか。

また、アニメの制作会社もお隣の富山県に居を構える実力派集団「P.A.WORKS」で、
地元北陸の町興しに一役買ったかたちです。

番組中、そのぼんぼり祭りの舞台となった(雪景色でしたが)お稲荷さんのお社で
おじいさんが手を合わせているのを見て、このことを思い出した次第です。

同様に、地元のアニメ制作会社が町興しのきっかけになった事例として、
徳島県にもスタジオを構え、春から放映の「Fate/Zero」2ndシーズンも好調な
「ufotable(ユーフォーテーブル)」が企画する「マチ★アソビ」があります。

「マチ★アソビ」とは、さだまさしの小説でも有名な「眉山」界隈を舞台に繰り広げられる
アニメ系の一大イベントで、ゴールデンウィークには8回目の実施が決定しています。
昨年は私の担任したクラスの学生も何人か参加したと聞いています。

その学生たちもこの春からは社会人一年生として、立派に働いています。
いづれ、人の生活を支える技術者として育って行ってください。陰ながら応援しています。
by trident-it | 2012-04-11 02:14 | 週刊ロボゼロ
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